【特別編】山のもの シロマタ
アカマタ(色彩変異)@ハブ博物公園 10/07/2010
白いアカマタなので「シロマタ」とハブ公園では呼んでおります。アカマタの色彩変異個体ですね。
このコはたぶん赤と黄色素が欠乏しているため、背中の赤いはずのところと横っ腹~腹にかけての黄色いはずのところが白くなってしまっています。
ある意味白ヘビではありますが、みなさんがよく知っている白ヘビは真っ白な体に赤い目玉ですよね。このシロマタも原理としては白ヘビさんと同じです。よく言う白ヘビさんは黒色色素が欠乏してしまったため、黒以外の色が残って多くは白ないしうっすら黄色やピンクがかった体色となります。また黒色がないため毛細血管の色が透けて赤い目に見えます。
自然界ではこういった色彩変異個体はなかなか生き残れません。というのも本来の体色っていうのはカモフラージュの役割をしていたり警戒色を示していたりという生きていくうえで重要な役割をしています。それが無くなってしまっている状態だと、やはり風景にうまく溶け込めずに天敵に見つかりやすくなってしまうんですね。だからこそ白ヘビはとても珍しいわけで、神の使いとして大事にされていたりするわけです。
ちなみにこの色彩変異は遺伝します。なので現在では特にペット種においてですが、人工的に掛け合わせをして白ヘビさんを作り出すということがされています。となると「な~んだ。白ヘビって珍しくないんじゃん。」と思われるかもしれないですが、そもそも色彩変異とは遺伝子の”異常”によって起こるものなの、種にもよりますが白ヘビさんは体の弱い子が多いです。なので結局のところ野生化よりは希少性は薄れるものの、存在自体はやっぱり貴重なんですね。
というわけで、生き物見る際にはぜひ体の色にも注目してみてあげて下さい♪白くなくてももしかしたら変わった色してるかもしれないですよ!
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